主人公

• 歌手: SUPER BEAVER
• アルバム: 主人公

歌詞:

この曲の語彙:

語彙	意味
主人公 /ɕu.d͡ʑiŋ.ko̞ː/ B1	noun - 物語や事件の中心となる人物。主役。
脇役 /wa.kʲi.ja.kɯ/ B2	noun - 主役の引き立て役となる役。また、その俳優。
優しさ /ja.sa.ɕi.sa/ A2	noun - 思いやりがあり、相手を大切に思う気持ち。また、その性質。
心 /ko̞.ko̞.ɾo̞/ A1	noun - 人間の感情や思考を司る部分。精神。
救い /sɯ.kɯ.i/ B1	noun - 困難や苦しみから助けられること。助け。
願う /ne̞.ɡa.ɯ/ B1	verb - 望みや希望を持つ。ある事態の実現を望む。
日々 /hi.bʲi/ B1	noun - 毎日。日ごと。
暮らす /kɯ.ɾa.sɯ/ B1	verb - 日々を送る。生活する。
想う /o̞.mo̞.ɯ/ B1	verb - 心に深く感じる。懐かしく思う。
等しい /hi.to̞.ɕiː/ B2	adjective - 同じである。差がない。
難しい /mɯ.zɯ.ka.ɕiː/ A1	adjective - 理解や実行が困難である。
どん底 /do̞n.d͡zo̞.ko̞/ C1	noun - 最も悪い状態。どん詰まり。
有頂天 /ɯ.t͡ɕo̞ː.te̞n/ C1	noun - 喜びのあまり我を忘れること。
生きる /i.kʲi.ɾɯ/ A1	verb - 生命を保つ。生存する。
世界 /se̞.ka.i/ A1	noun - 地球上の全て。人類社会。
自分 /d͡ʑi.bɯn/ A1	noun - その人自身。おのれ。
隠す /ka.kɯ.sɯ/ B1	verb - 見えないようにする。秘密にする。
掬い上げる /sɯ.kɯ.i.a.ɡe̞.ɾɯ/ B2	verb - 水中や底にあるものをすくいとって持ち上げる。困難な状態から救い出す。

文法:

• 優しさでも くだらなさでも おいしいものでも メロディでも

  ➔ 名詞 + でも (包括的な列挙)

  ➔ 名詞の後に続く助詞「**でも**」は、様々な可能性や例を列挙する際に使われます。「名詞Aでも、名詞Bでも...」のように、「〜であっても」という意味で、選択肢の幅広さや包括的な意味合いを示します。この歌詞では、心が自然に笑えるような様々な要因を挙げています。

• 心がふと笑えるような 救いのある日々を願った歌

  ➔ 句・節 + ような (描写的な比喩・例示)

  ➔ 「**ような**」は、例示、比喩、または特徴によって何かを説明する際に使われます。「〜のような」で「〜のような」状態や性質であることを示します。ここでは「日々」が「心がふと笑えるような、救いのある」という特徴を持つことを表現しています。

• 知らない場所 知らない人 誰しも脇役で 主人公

  ➔ 誰しも (誰もが)

  ➔ 「**誰しも**」は「誰もが」「誰も残らず」という意味で、例外なく全ての人が該当することを強調する表現です。やや改まった、あるいは詩的な文脈で使われることが多いです。

• 眠れぬまま迎えたのか

  ➔ 動詞 + まま (状態の維持)

  ➔ 「**まま**」は、ある状態や状況が変化せずに継続していることを示します。「〜の状態で」「〜を変えずに」という意味合いです。ここでは「眠れぬ**まま**」で、「眠っていない状態のまま」何かを迎えたことを表しています。

• 未来のイメージがあったり

  ➔ 動詞タ形 + たり (例示列挙)

  ➔ 「**たり**」は、複数の動作や状態の例を列挙する際に使われ、それら以外にも様々な事柄があることを示唆します。完全なリストではなく、一部の例を挙げることで「〜したり、〜したり」といった多様性を表現します。ここでは、「未来のイメージが**あったり**（なかったり、変わったりなど）」という、他にも色々な状況があることを示唆しています。

• それても僕らの 腹は鳴ってしまう

  ➔ 動詞テ形 + しまう (完了・後悔)

  ➔ 「**てしまう**」は、動作が完了したこと、あるいはその動作が完了してしまったことに対する、残念さや後悔、あるいは不可避であることを表します。ここでは、「腹が鳴って**しまう**」で、どんな状況であっても生理現象は止められないという、諦めや客観的な事実を表現しています。

• 「それはそれ、これはこれ」

  ➔ XはX、YはY (慣用的な区別)

  ➔ この慣用的な表現「**XはX、YはY**」は、二つの物事がそれぞれ別のものとして区別されるべきであり、独立して扱うべきであることを強調します。「それはそれ、これはこれ」のように、「各々が独立したものであり、混ぜて考えるべきではない」というニュアンスで使われます。

• 銘々 ゆえに 想いたいな

  ➔ 名詞・文 + ゆえに (故に/それゆえに)

  ➔ 「**ゆえに**」は、「だから」「〜ので」よりも改まった、または文語的な「理由・原因」を表す接続詞です。ある事柄が理由となって、その後に続く結論や結果が導かれることを示します。ここでは「銘々である**ゆえに**（それぞれが違うからこそ）、想いたい」と理由を強調しています。

• 森ではなく 木を見るように

  ➔ 名詞 + ではなく (〜ではなく)

  ➔ 「**ではなく**」は「〜ではない、しかし〜だ」という意味で、先行する名詞を否定し、正しい対象や対照的な事柄を提示する際に使われます。「〜である代わりに」という意味合いも持ちます。ここでは、「森全体**ではなく**、一本一本の木を見るように」と、視点の対象を明確にしています。

• 会いたい なんて

  ➔ 句・節/名詞 + なんて (感情・強調の表現)

  ➔ 「**なんて**」は、驚き、軽蔑、感嘆、強調など、様々な強い感情を表す際に使われる助詞です。ここでは、「会えないから会いたい」という自分の気持ちに対する、自嘲や呆れ、あるいは意外な気づきのような感情を込めて「会いたい**なんて**」と表現しています。