Memento – 日本語の歌詞

• 歌手: nonoc

歌詞と翻訳

nonocの「Memento」は、アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd seasonのエンディングテーマとして、絶望と希望が入り混じる主人公の感情を深く描いた楽曲です。繰り返される悲劇と困難に立ち向かう心情を表現した歌詞からは、日本語の繊細な感情表現や、逆境の中でも前向きに進もうとする意志を伝える語彙を学ぶことができます。特に「何度でもドアを閉じた記憶を叩いて叩いて」のような象徴的なフレーズは、リスナーの心に強く響きます。この楽曲を通じて、日本語の奥深さと物語の世界観に触れてみませんか？

[日本語]

繰り返す時を 刻む悲劇を

抱いてまた 始めよう

...

震える心は 悲しみを予感してる

弱いままの自分 逃げ場はもうないの

いつかこの雪も 止むなら...

傷つく覚悟と 君の言葉 握る

何度でもドアを 閉じた記憶を 叩いて 叩いて

凍てついた涙 溶かすものなら その優しさ

何度でも明日を 夢見ることを 捨てたりしないで

塞がれた道が 命の跡が 続きますように

...

かすかな希望を 灯して

静寂の闇を 深く降りゆく

彼方に浮かんだ 懐かしいその笑顔に

胸は軋み出す 泣き叫んでるように

いつまでも今も 癒えない罪を 遠ざけて隠した

愛しくて どうして？ 大切なほど 忘れたくて

いつまでも何も 変わらぬ無垢で 幼い心は

力なきあの日 凍えたままで ずっと待っている

...

過去も現在も未来も

きっとすべては出会う

離れ離れの自分も ここで

何度でもドアを 閉じた記憶を...

何度でも明日を 夢見ることを...

何度でもドアを 閉じた記憶を 叩いて 叩いて

凍てついた涙 溶かすものなら その優しさ

何度でも明日を 夢見ることを 捨てたりしないで

塞がれた道が 命の跡が 続きますように

...

繰り返す 繰り返す 悲劇をいくつ越えても

また戻る また戻る 弱いままの自分

探してる 探してる 本当の希望だけを

砕かれる 砕かれる すべてがゼロになるまで

繰り返す 繰り返す 悲劇をいくつ越えても

探してる 探してる 本当の希望だけを

...

主要な語彙

語彙	意味
刻む /kiʋamu/ B2	verb - 刻む
抱いて /dakai̯te/ B1	verb - 抱いて
震える /t̠͋ɾ̥̞im͋eɾ̥̞u/ B1	verb - 震える
予感 /jo̞ɡa̠ɴ/ C1	noun - 予感
逃げ場 /nigeʟo̞/ B2	noun - 逃げ場
覚悟 /ka̠k͂o̞ɡo̞/ C1	noun - 覚悟
叩いて /tata̠i̯te/ A2	verb - 叩いて
溶かす /t͜o̞ɰ͂aka̠su/ B1	verb - 溶かす
優しさ /j͂u̟ːɕisa̠/ A2	noun - 優しさ
夢見る /j͜u̟meɰ͜ɯɾ̥̞u/ B1	verb - 夢見る
塞がれた /sɛga̠ɾ̥̞e̞ta̠/ B2	adjective - 塞がれた
跡 /a̠to̞/ A2	noun - 跡
灯して /t͜o̞ɰ͂ɕi̥te/ B1	verb - 灯して
静寂 /ʃi̥ːʑaku̟/ C1	noun - 静寂
軋み /k͜i̥ʑami/ C2	noun - 軋み
遠ざけて /t͜o̞ːza̠k͂e̞te/ B2	verb - 遠ざけて
無垢 /mu̟ɡ͂u̟/ C1	adjective - 無垢
砕かれる /ɰ͜ɯd͡ʑaka̠ɾ̥̞e̞/ B2	verb - 砕かれる

主要な文法構造

• 繰り返す時を 刻む悲劇を 抱いてまた 始めよう

  ➔ をは直接目的語を示す助詞。抱いては連結用のて形、始めようは意志形（ volitional ）

  ➔ この文では『を』が直接目的語を示し、て形の『抱いて』で次の『始めよう』へつなぐ

• 震える心は 悲しみを予感してる

  ➔ ているは進行を表す。予感するは動詞の複合語。はは主語/話題を示す

  ➔ この文は進行形の『〜ている』を使い、感情の継続を表す。『予感する』は予感を持つという意味

• いつかこの雪も 止むなら...

  ➔ ならは仮定を表す。動詞の辞書形の後につく

  ➔ この表現は止むの後にならを置くことで仮定を表す

• 何度でもドアを 閉じた記憶を 叩いて 叩いて

  ➔ ドアをは直接目的語。叩いてを繰り返すことで強調表現になる

  ➔ 「を」は直接目的語。叩いてを繰り返すことでリズム的な強調になる

• 凍てついた涙 溶かすものなら その優しさ

  ➔ 名詞 + なら は仮定の意味。ここでは '溶かすものなら' が条件を作る

  ➔ 名詞＋ならは仮定の条件を作る

• 何度でも明日を 夢見ることを 捨てたりしないで

  ➔ 名詞化の 'こと' を目的語に取り、 '〜たりしないで' で禁止を表す。 'たり' で動作を連ねる

  ➔ 『ことを』で動詞を名詞化し、目的語化。『捨てたりしないで』は『たり』の活用と否定命令を組み合わせている

• 塞がれた道が 命の跡が 続きますように

  ➔ 受け身の形『塞がれた』と『ますように』で願望を表す

  ➔ この文は受け身の形で道が塞がれたことを示し、願いを表す「ますように」で終わる

• かすかな希望を 灯して 静寂の闇を 深く降りゆく

  ➔ て形で動作をつなぐ。深くは副詞。降りゆくはゆくで未来志向の継続を表す

  ➔ 灯しては希望を灯す行為とその後の進行を結ぶ。深くは降りゆくを修飾し、ゆくは未来志向の継続を示す

• 繰り返す 繰り返す 悲劇をいくつ越えても

  ➔ てもは逆接。いくつ越えてもは何度でもという意味

  ➔ この文はてもで諦めずの意味を表し、繰り返すを繰り返すことで強調